2011年9月12日月曜日

ヴォイスオペラの上映会&反省会(??)

10日の夕方からヴォイスオペラの記録映像上映会をしました。
天鼓さんをはじめ、出演メンバーのほとんどと、お世話になった友人知人がきてくださり
皆で編集された映像をみました。

あのL字型の空間に二台のヴィデオカメラを置き撮影しましたが、
なかなか難しい!!
ほとんどの時間が片方の空間で何が起こっていたのかお互い全く見えておらず、
声が聞こえていただけ…という状態で、
この記録映像を見てはじめてわかった! といった感じ。。

わたくし的にはそれでもぜんぜんOKで面白かったと思います。

それにしても、上映中、よく笑ったなぁぁ 涙が出る程;

声に集中していても、身体や動きもそこにあって、ずっと見えている。
うその動きか本当の動きか、よくわかってしまう。

様々な感想もいただきましたし、
パフォーマンスとしての可能性は感じるので、
機会があったらまたやってみたいと思います。(そしてわたくしはまたコスプレ?)

**
その後の飲み会では、
天鼓さんが8月に参加してこられた福島でのコンサートのお話を聞きました。
様子を聞いているだけでも心が痛むぅ;;

2011年8月15日月曜日

首くくり栲象さんの庭劇場


毎日毎日暑いですね。 数日前から耐えきれずにエアコンをつけております。
そして、お盆まっただ中。静かな東京です。

首くくりさんよりお知らせが来ておりました。
いつも突然ケータイに長文のメールがやってきます。
こんなメールが来ている間はお元気なのだなーとほっとします。

『朝顔がイッパイだ』 今回のメールのはじめの一言。内容は長文につきカツアイしますが、
八月の庭劇場の日程は以下。
お宅のお庭でのパフォーマンスです。オススメ!
この庭劇場でのアクション込みでの栲象さんの活動といえます。


8月16日(火曜)17日(水曜)18日(木曜)19日(金曜)
開演は共に夜8時。雨天時も開催。
料金・千円。
庭劇場:国立市東4−17−3


わたくしも、
先月ご一緒したパフォーマンスの写真を持って、見に行こうと思います。

2011年8月1日月曜日

展覧会、終わって1週間。。

7/26の17時、展示を終え、夜にかけて搬出作業を無事終えました。

ご来廊いただきました方々、本当にありがとうございました。

また、ご協力いただきました方々に感謝!! お世話になりました。
実に様々な方々のご協力があって、ようやく実現!充実!
となった展覧会&パフォーマンスであったと実感、感謝しております。
ありがとうございました。

現在はご購入いただいた作品の納品や、お世話になった方々へのお礼やご報告等々。。
また、作品と記録写真や映像の整理、記録集の作成に向けてもぼちぼち動き出さなきゃっ
・・・と、やる事満載;な日々でございます。

ニュースを見聞きする時間も通常にもどり、
気がつくと、まだまだ混乱する政治やら、放射能、すすまない復興、
どこぞの国で事故やらテロやら。

4回目のパフォーマンスを見に来てくれた、
災害ボランティアで知り合った友人からのメッセージ↓↓↓  
特に何かを演じていたつもりはないのですが、希望は持っていたい!(^0^)

**  **
普段使わない感覚や神経を刺激され、とても貴重な体験でした。

被災地のことも、たか子さんが演じたように、
ゆっくりだけど着実に動いていて、
気がついた時には「復興された状態」になっているという希望も感じました。

2011年7月25日月曜日

明日が楽日。

昨夜、最後のパフォーマンスを終え、
また、これまでにたくさんの感想やメッセージを頂いており、
 いささかぼーっとしております。

本日は正午過ぎに画廊に着き、昨夜のパフォーマーンスで変えた照明を
再び展示用になおしたりしておりましたら、
この3連日のパフォーマンスの事が走馬灯のように思い出されました。

いったい自分にとってどんな出来事だったのか… 
もうしばらく時間がたたないと分からないかもしれません。
身体に記憶として残っている事は確かです。

共演して下さった方々にはただただ感謝!です。
画廊という特殊な空間にもかかわらず、バシッと決めて下さいました。

明日は最終日、写真家3人の作品ともじっくり向き合って
自分なりに記憶に記録に残そうと思います。

まだ!という方は、明日、17時までですが、是非おいで下さい。
これまでに見に来て下さった方、本当にありがとうございました。

2011年7月21日木曜日

「立ちたさ」とは・・4  

出身地はどこですか? ときかれると、「東京です」と答えます。
すると、ほとんどの場合、次に「ご両親もですか?」と返されます。

両親は鹿児島と福島で、わたくしは両県のダブルで東京育ち。
江戸っ子の人には「本当に東京の人間っていえるの〜?」的な事を言われたりもします。

じゃーいったい何て答えればいーの?? 
どこで生まれた?どこで育った?どこの血が流れてる?
どんどん分からなくなります。

自分がどこの誰なのか、分からなくなったとしても、
今、ここにあるこの身体はわたしである。 これは信じられます。
だから身体にきいてみる・・
身体から聞こえてくる事は信じられるのです。

同じ身体でも、いわゆる体調の変化もあれば、時間や環境によっても
感じ方はいろいろ変わってきますし、
本当に自分の身体なのか不安になることもあります。

でも、大げさに言うと、 身体が故郷。

立とうとする衝動を身体にきく というのはこんなところからきています。

**
展覧会も中盤になってまいりました。いろいろなお客さんからの感想や
ソワレさんとのパフォーマンス、たくさん刺激を受けています。

画廊のブルグも見て下さい!!http://mmfa.exblog.jp/d2011-07-15/

2011年7月16日土曜日

「立ちたさ」とは・・3.

まだ今ほど資料も充実していない頃、何となく、こんな活動をして行きたい…と思い、
人に話したり、コマ撮り写真のベタ焼きを見せたりしていると、
人それぞれに、様々な解釈で感じ取っていただき、たくさんお話を返して下さいました。

リストラされたばかりの方は、
少し丸くなってしゃがみ始めているところの写真を指差し、
”ここが、今のわたし。ショックで戸惑っている自分そのもの。
でもこれから転がりモガキながらもきっと立てる時が来るだろう”と
写真のコマを指で追いながら話して下さいました。

またある人は、人生のような事を話し出しました。
地に足がついていないのに頭を出そうとしてしまったり、
また、ある時はそんな事が必要だったり。
尊敬する先輩はそのバランスがとても良くとれているんだ…

んー こんなに様々な、そして深いお話が返ってくるとは!
これは自分にも想像のつかない何かがこの活動の中にあるのかも!!!
そしてゆっくりと地味に活動が開始されていきました。

参加していた岩下徹ダンスワークショップでは、
この小さな動きで立つエクササイズにサブタイトル、言葉がけがありました。
「初めて立った人のように」 「長い旅をするように」
「木が根から水を吸って枝を伸ばし大木にいたる長い時間のように」
「ひとつの人生を生きるように」

初日を終えました。
どんな反応が生まれてくるかとても楽しみです。
ぜひお越し下さいませ。

2011年7月11日月曜日

石橋英子さんと映像

この春のこと、ある小さなライヴハウスで石橋英子さんの演奏をききました。

霧の中にいるような細かい音の粒子?ミクロの世界と、
遠くからの風に吹かれるような大陸的で壮大な空間。
歌う声は、かわいらしい女の子がささやく声のようでもあり、
または、全く感情をもたない機械のような音にも感じます。

そんな不思議さと強さで、今ここにいながら、
全く知らない、どこか心地よい世界に連れて行ってもらったような気がしました。

そしてすぐに昨年末に麻布のギャラリーで体験した
あるインスタレーションの映像が浮かんできました。
今回ご一緒します、丸山光さんの映像です。
自然と人工。。。でも人工。 ドキッとするようなスケールのダイナミックス!
今回はどんなテンポで出来上がってくるのか楽しみです。

石橋英子さんHP   http://www.eikoishibashi.net/
丸山光さんHP  http://marco.matrix.jp/

そして!
丸山さんとご一緒にインスタレーションに参加されていました、
刺繍作家の喜名優雅さんがコスチュームを作って下さることになりました。
大変熱心に取り組んでいただいており、たのしみです☆

2011年7月9日土曜日

首くくり栲象さん、出演決定!!!

7月24日のパフォーマンスイベント、”「立ちたさ」×竹田賢一” に、
首くくり栲象(くびくくりたくぞう)さんが出演していただけることが
決定いたしました!!     うれしー☆

みなさま、首くくり栲象さんをご存知ですか?
わたくしとは対照的に大変美しい垂直のアクションです。

実は、この展覧会の準備を始めた頃にオファーをし、
会場の下見にまで来て下さったのですが、その後、体調を崩され、
DMに名前をのせずに保留となりましたが、後にいったん白紙に;;
あきらめきれないわたくしがその後もお電話やらメールやらお手紙で
ご様子をうかがううち、
”次第に雰囲気が集まってきました”とのことで、OKをいただきました。

竹田賢一さんとも若干面識がおありになる?? らしい??

竹田賢一さんは、ヴォイスの天鼓さんのCDではじめて音を聴き、
なんか気になるこの音はなんだろう?? と思っていたところ
天鼓さん達とのライヴがあり、音を聴くなりぶっっ飛びました。。

とにかく、身体が反応して仕方がない、、 音色も即興演奏も
肌の表面をひんやりと触れるようでありながら、
骨と筋肉の間にじりじりと響いてくるような・・ なんじゃこりゃー@@;

お二人とも出会ってすぐにご一緒したい!と思い、ここ数年間ずっとずっと
思い続けてきた方々です。 ようやくチャンスがおとずれました。
気合いが入ります。  ぜひとも目撃☆していただきたく!!!

2011年7月7日木曜日

ソワレさん

パフォーマンスイベント17日にご一緒しますソワレさんと
最初にお会いしたのは青山で知人の会社が企画したライヴイベントにて、でした。


ライヴが終わり、たくさんのお客さんが出口に動いて行き、少しすいた会場で
飲みなおしつつ知人(Sちゃん)にご挨拶しようとぼーっと待っていました。
Sちゃんがやってきて、おしゃべりをし、丁度隣に座っていらしたソワレさんを
紹介して下さいました。
 とてもロマンチックな雰囲気とインパクトのある方だなーと思いましたが、
後でシャンソン歌手であると聞きました。
若い男の方でシャンソンを歌っている人がいるのね… めずらしい??
そして、遠くで他の方とお話をされているソワレさんの立ち姿がとてもきれいだなー
と思いました。

シャンソンはさほど詳しくないのですが、実家の母が越路吹雪が大好きで
ウチにLPレコードがあり、幼少の頃からよく耳にしていました。
楽しく美しい事のみならず、淡々とした日常や人間の醜く激しい感情も歌にしているところが魅力的! といったイメージです。

そして、後日、渋谷のサラヴァ東京でソワレさんの歌を聴きました。
んーやはり素敵。。Sちゃんにお願いし、今回のコラボのオファーをして頂きました。

わたくしの活動に興味をもってもらえるかな? 一緒にやって頂けるかな??
ドキドキしていましたが、「やってくれないこともなさそうよー」と
Sちゃんからのお返事!

ソワレさんのHP等拝見しますと、現代美術と日本の民謡? ファッション? チンドン?
いろいろな方々とライヴをされているようで、少し安心。。

17日はラヴラヴな選曲でお願いしています。
わたくしの「立ちたさ」の行為がどんな色に染まるのか! 乞うご期待☆

ソワレさんHP   http://soiree.in/

2011年7月2日土曜日

「立ちたさ」とは・・2.

寝ている状態から立ちあがって行動するというのは実に日常的な動き。
”からだの立とうとする衝動を丁寧に追っていく”というのはどういう事なのか??
なかなか説明するのはむずかしいのですが、
まず言えるのは、”意識的にからだを動かす”のではないという事。
うごきが起こってきたら少し後から意識がそこにむかっていき、傍観しています。

あ、胸の辺りがうごいてきたぞ!小さくてねじれたうごきだなー 
どっちの方向に進むんだろう、、あ、そっちかーー  ん?
いつのまにか右足が動いてきた、左腕がこんなにあがってるぞ?
うーっ腰骨がピンポイントで床にあたってて痛いなー;;
んー うごきがぱたりと止まってしまった・・次はどこからおきてくるかなー?
待ってみよう。 
おっ!気持ちいい風が吹いてきたぞ? 

たとえば実況するとこんな感じです。

もちろん、毎回毎回立ち方は変わります。
その時その場のこの身体からしか出てこない、たった1つの立ち方 であるという事。
まさにライヴ!!なのです。

2011年6月27日月曜日

ヴォイスオペラ

パフォーマンスイベント(7月23日)ヴォイスオペラの出演者、決定しました!!
ほいの、檜山ゆうこ、鈴木美紀子、加藤チャーリー千晴、
兼盛雅幸、天鼓 & わたくしの「立ちたさ」の行為
となりました。

先日、メンバーのうち3人と天鼓さんとで会場となる画廊スペースを
下見して頂きました。
メンバーはみんな即興ヴォイスの経験のある方達なのですが、
今回、初対面、初参加となる人がほとんど。
下見後、居酒屋さんの店先に椅子とテーブルを出して頂き、
皆でビールを飲みましたが、周りのビルに響き渡るほどのおおさわぎに!! 
楽しみです。

ヴォイスオペラというのは即興ヴォイスのアーティストである天鼓(tenko)さんが
発案した実験的な舞台用の即興作品で、
2010年(3月29,30,31日)青山円形劇場でのヴォイスフェスティバル「Neo Voice」
2日目、オープニングアクトで初演。
伊宝田は役を与えられ、カツラをかぶり衣装をつけて立つ行為を行う事で参加。
役であり、また、舞台美術のようにも見える、、このわたくしがじわじわと立っていく
空間的な変化のなかで、いろんな声やからだの動きか行き交う不思議な時間でした。
周りからの評判もよく、わたくし自身も大変手応えのある経験だったため、
是非ともより充実、発展させたものを!!と思い、今回、天鼓さんにお願いしました。

画廊のL字の空間でどんなことが起こるのか・・ どうぞお楽しみに。

2011年6月23日木曜日

「立ちたさ」とは・・1.

ダンスワークショップでの体験でした。
風通しの良い自由で緩んだからだになったところで、
どう動きたいのか、どんな動きがおきてくるのか、からだに耳をすます・・
そして、様々なエクササイズの中で、
この ”小さな動きで立っていく” というのを体験したとき、
ガシッと何か合点がいく、ストンと納得した気がしました。
それはきっと、”絵画を勉強してきた自分” と ”からだを動かす自分”

うすっぺらい平面なのに、そこにはものすごい世界、空間が存在する絵画。
ものすごい存在なのに、すまし顔でただ垂直状態のみで壁にかかっている。。
現実の重力とは無縁のように見える時さえあります。とてもクールに。

そんな絵画へのあこがれを持ちつつも、わたくしはいつも上手くいかない。
この現実社会においてバタバタとしていてかっこ悪いのだ。

でも、あのエクササイズを体験し、
重かったり、筋肉がきつくなったり、ねじったり、止まってしまったり、
決して美しいとは言えない変なポーズになったりしながら
まっすぐ立った状態に至り、
足の裏が接している床面からすっと自分のからだに垂直線がとおった時、
そしてそのまま静かな状態がおとずれた時、
もしかしたら絵画に近づけたかも! と感じたのでありました。