2017年になりました。
昨年、2016年12月、オランダはアムステルダムの市立美術館、
Stedelijk Museum Amsterdamを訪れ、所蔵の Barnett Newman 作品
『Cathedra』 の前で「立ちたさ」の行為をおこなってまいりました。
秋以降、美術館内コレクション課のHead、Bart Rutten氏の秘書スタッフさんと
細かなメールのやりとりを重ね、詳細をつめていき、
12月5日(月)開館前の時間 8時〜9時45分の間
『Cathedra』の前で Performance および その記録 が可能となりました。
記録は、前回の展覧会で制作をご一緒しました映像作家の加藤初代さんに
Ams.までご同行いただき映像と写真とでバッチリとれました。
12月1日にAms.に入り、2日にさっそく美術館へ行き『Cathedra』と対面。
カメラを置く場所など会場下見を行い、その後、ずっとやり取りをしてきたスタッフさんと会いご挨拶。図書館を案内していただきNewmanや『Cathedra』についての資料集め。
3日の土曜日も図書館は開いていたので引き続き資料集め、整理、コピーとりの作業、、
時差ボケ解消、気温の変化など身体をならす為に少し早めに渡航したのですが、
さすがにずっと緊張していて全く遊ぶ気になれませんでした。
前日の4日は何とかゴッホ美術館へ行き鑑賞、夕方にはAms.で一番古くて大きい
“ 旧教会 ” へ行きました。ひんやりとした静かで大きな空間に身を置き
『Cathedra』と、 Newmanと、 対峙することの意味や、2015年から今までの美術館とのやり取りをゆっくり思い起こしました。
ご承知の方もあるかと思いますが、『Cathedra』は1997年にナイフで切りつけられるという事故にあっている作品です。そんな悲しい歴史をもっているにもかかわらず
今回、遠く極東アジアからやって来る、先方にとっては訳の分からない、わたくしごときにOpenにしていただけたことを思うと、美術館に対しては感謝しかありません。