Barnett Newman と対峙するシリーズ、美術館へはどのようにオファーしているのですか?
と、よく聞かれます。
Barnett Newmanは全体的に作品数が少なく特に大きな作品はパブリック美術館に所蔵されていることが多いです。これまでパフォーマンスをしてきた美術館はアムステルダム、バーゼルは共に市立美術館。ワシントンDC のナショナルギャラリーはその名の通り国立の美術館です。
これまでの活動がわかる資料、展覧会で配っていたリーフレット、DVD、写真など一式。
そして、なぜそこの美術館でパフォーマンスをしたいのか?所蔵のNewman作品とその美術館に対する熱い思いを書いたお手紙。このふたつを郵送しています。反応を見ながらメールをしたりデータにした資料を再度メールで送ったりしています。
いたってシンプルでしょ?
海が荒れている時こそ、大きな波こそ、波に対して船が直角に向くように帆先を向けなさい。
少しでも斜めに向いてしまうと波に薙ぎ倒されてしまう。
波と正面から向き合うようにして切り込んでいきなさい。
フレンチシェフの三國さんが漁師だったお父様から教わったことだそうです。だから三国さんは若い修行時代に、この人!と思うシェフやここで!というレストランには直接玄関のドアを叩いてお願いしてこられたのだそうです。
自分もそうしてきたな・・正面きってお願いするしかない。
思いが伝わりOKをいただくことができ、実現できたのがこれまでの3つの美術館、ということです。
7月中旬、海外の美術館9館10ヶ所に向けて資料とお手紙を送りました。
これだけ作るのも大変!そして送料も高い!!
さて、どのようなお返事があるか、楽しみです。